repertorio

Corralera(コラレーラ)


アンセルモ・アイエタ(Anselmo Aieta)作曲で、昔風のミロンガを思わせる曲ですが実際は1950年代に書かれています。
タイトルはスペイン語のCollal(家畜を飼っている囲い場)に由来していますが、ここではかつてブエノスアイレス南部にあった大草原パンパから連れてきた牛の群れを入れていたコラーレスという場所を指しています。
当時のこの地域は屠殺業者や皮なめし職人、牛飼いといった労働者が多く、彼らの存在がタンゴの発生にも大きな影響を与えたと言われています。
情熱的で快活、粋な雰囲気を持ったこの曲は、そういったタンゴの黎明期の様子をイメージしているのでしょう。

作曲者のアイエタはタンゴの初期から活躍したバンドネオン奏者/作曲家。
独学で音楽の道に入った叩き上げのミュージシャンで、楽譜の読み書きもあまりできなかったようですが、優れた直感と独創的なアイデアで素晴らしい作品を数多く残しています。

→レパートリー一覧に戻る

-repertorio

© 2024 タンゴ・グレリオ TANGO GRELIO