repertorio

Al galope(アル・ガローペ)

画像:Wikipedia「Leopoldo Federico」より

レオポルド・フェデリコ(バンドネオン)とドミンゴ・ルーリオ(フルート)の共作。
フルート、バンドネオンにギター、ギタロンを加えた四重奏団、「パ・ケ・バイレン・ロス・ムチャーチョス」で演奏されました。

フルートやクラリネットなどの管楽器は初期のタンゴ楽団では活躍していましたが、次第に他の楽器の比重が大きくなり、1920年頃からはほとんど使用されることが無くなっていました。
しかし1950年代後半からはタンゴの人気に陰りが見え始めてからは、四重奏などの小編成でのタンゴが見直されるようになり、1959年のクラリネット奏者パンチート・カオの三重奏の大ヒットを皮切りに、フルートなどの管楽器を組み入れた懐古的なスタイルが流行しました。

パ・ケ・バイレン・ロス・ムチャーチョスはそういった管楽器をフィーチャーしたタンゴの中では最も完成度の高いグループのひとつでしょう。
懐古的なスタイルとはいえ、黎明期のタンゴの素朴な演奏の焼き直しではなく、フェデリコ&ルーリオの名人芸が光る聴きごたえのあるものとなっています。

この「アル・ガローペ」はフェデリコ自身が後にオルケスタ用に編曲し、映画『アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロ達』でも演奏されました。
タイトルは「ギャロップで」という意味で、古いミロンガのスタイルで書かれています。

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