repertorio

Violentango(ビオレンタンゴ)

アストル・ピアソラ

画像:Wikipedia「アストル・ピアソラ」より

1974年、アストル・ピアソラ(Astor PIazzolla)作曲。
前年に心臓発作に襲われながらも辛くも生還したピアソラが、心機一転のため新天地イタリアに渡って生み出した作品です。

当時のピアソラの作品は長大化する傾向があったため、現地のエージェント、アルド・パガーニはラジオ放送に収まるように3分ほどの短めの曲を書くように勧めました。
そこで2週間余りで書き上げられたのが、有名な「リベルタンゴ」を含む「ビオレンタンゴ」「トリスタンゴ」「メディタンゴ」などの一連の作品で、後にアルバムとしてリリースされました。
このアルバム『リベルタンゴ』はなかなか評判が良かったようで、これを皮切りに欧米諸国の音楽ファンのピアソラに対する認知度が次第に高まっていきました。

ビオレンタンゴはViolento(暴力的な、激しい)とTango(タンゴ)の合成語のタイトルで、荒々しく疾走感のある曲想。
原曲は電子楽器やエレキギター、エレキベースを大胆に取り入れた、後のコンフント・エレクトロニコにも通じるフュージョン音楽的なサウンドです。
とはいえほとんどの主旋律をピアソラのバンドネオンが弾くという少々偏った構成ですが、これは現地のミュージシャンたちがまだタンゴに不慣れだったためなのかもしれません。

タンゴ・グレリオではトリオでの演奏でアコースティックなサウンドで演奏します。

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