1935年、カルロス・ガルデル(Carlos Gardel)作曲、アルフレド・レ・ペラ(Alfredo Le Pera)作詞。
ガルデルの主演映画「タンゴ・バー」の主題歌で、同じ映画のために有名な「ポル・ウナ・カベサ(首の差で)」も書かれています。
ガルデルはタンゴの黄金時代に活躍した歌手・俳優・作曲家で、1917年にMi noche triste (わが悲しみの夜)を歌って以来、それまで歌は添え物程度の扱いだったタンゴを一変させ、その歌唱力と表現力で歌としてのタンゴを確立しました。またその甘い歌声と優男的なマスクも相まって自ら主演をつとめる映画でヒット曲を連発し、スペイン語圏内での人気を不動のものとしました。
人気の絶頂期に合ったガルデルでしたが、1935年の南米各地を回る演奏旅行中にコロンビアで飛行機事故に巻き込まれ、衝撃的な死を迎えます。しかしその人気はいまだ衰えず、多くの作品はタンゴ歌曲の重要なレパートリーとして現在も歌い継がれています。
※タンゴ・グレリオ第2弾CD「EPOCA PIAZZOLLANA~ピアソラの時代」収録曲