1956年、フリアン・プラサ(Julián Plaza)作曲。フリアン・プラサはプグリエーセ楽団をはじめ数々のタンゴ楽団で演奏し、後年にはセステート・タンゴの主要メンバーとして活躍したバンドネオン奏者/ピアニスト。
作曲家・編曲家としても高く評価されており、1950年代からピアソラの影響を受けつつ、独自のタンゴを作曲し始めました。
彼の作品は伝統的なタンゴのスタイルを残しながらも、モダンで都会的な雰囲気を合わせ持つ個性的なスタイルの作品で、演奏効果も高いため、ピアソラとはまた違った魅力を持つ現代タンゴの重要なレパートリーとして演奏されています。
このダンサリン(踊り手)は、軽快なシンコペーションが印象的な第1部、力強いタンゴのリズムの第2部、メランコリックなメロディを聴かせる第3部と、はっきりと性格の分かれた3部形式になっており、古い時代のタンゴへのリスペクトも感じさせます。
Danzarín(ダンサリン)