アストル・ピアソラ

画像:Wikipedia「アストル・ピアソラ」より

1969年、アストル・ピアソラ作曲、オラシオ・フェレール作詞。ピアソラとフェレールは共同で優れたタンゴ歌曲をいくつも生み出していますが、その中でも最もヒットした作品。シュールレアリズム的な難解な詩ながら、ブエノスアイレス歌謡フェスティバルで2位を獲得しています。

ロコ(Loco)とは狂人の意味ですが、スペイン語では「すばらしい」「夢中になっている」など肯定的な意味でもとられます。
そしてフェレールの幻想的な詩の中の「ロコ」はあまりにも超現実的な存在。頭にメロンをかぶり、裸にシャツの模様を書き、手にはタクシーの旗を持った珍妙な姿で、「さあおいで、踊ろう!飛ぼう!」と高らかに歌い上げる彼は、愛と自由の象徴的存在なのかもしれません。

ちなみにこの作品の冒頭は3拍子のリズムですが、ピアソラは意外なことに3拍子の曲は「チキリン・デ・バチン」「4分の3拍子で」など、この曲を含めても数えるほどしか残していません。

※タンゴ・グレリオでは歌手との共演で演奏しています。

→レパートリー一覧に戻る