1961年、アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)作曲。
タイトルは「とてもデカロ風に」という風な意味で、1920年代後半に活躍したフリオ・デ=カロ楽団をイメージした作品。
フリオ・デ=カロ(Julio De Caro)はクラシック系の音楽一家に生まれたバイオリン奏者・作曲家で、従来の曲に大胆なアレンジを施した華麗な演奏で一世を風靡しました。
この時代以降のタンゴでは楽団ごとの個性をいかしたアレンジの重要性が増していくことになります。
ピアソラの作品にはシリアスで激しい印象がありますが、この曲は非常に明るく軽快で、タンゴ黄金時代の到来した華やかかりし時代を彷彿とさせます。
CD『EPOCA PIAZZOLLANA~ピアソラの時代』収録曲