1959年、フリアン・プラサ(Julián Plaza)作曲。
タイトルは夜想曲というような意味になりますが、ミロンガのリズムで書かれたこの作品が表現しているのは「タンゴの夜」。夜の繁華街のにぎやかさを表現したような第1部と、甘く官能的なメロディの第2部というメリハリの利いた構成です。
フリアン・プラサは1940年代から活躍したバンドネオン奏者・作曲家・編曲家。
50年代以降、タンゴ人気が次第に低迷していく中でも、伝統的なタンゴの形式に独自のモダンな感覚を取り入れた個性的な作品を次々発表し、高い評価を受けました。
この「ノクトゥルナ」を含め、「ノスタルヒコ」「メランコリコ」「ダンサリン」「パジャドーラ」などの作品は、モダンタンゴの重要なレパートリーとしてよく演奏されています。
※タンゴ・グレリオではトリオ編成で演奏しています。