repertorio

Racing club(ラシン・クラブ)

タンゴの古典期に活躍したバンドネオン奏者、ビセンテ・グレコ(Vicente Greco)の作品。
グレコは「黒い瞳(Ojos negros) 」「ロドリゲス・ペーニャ(Rodríguez Peña)」など現在も広く演奏されているタンゴを残しており、初期のタンゴの方向性を定めた重要人物の一人です。

このラシン・クラブは1910年頃の作品。
タイトルはサッカークラブの名称で、「ボカ」「リーベル」「インディペンデンテ」「サンロレンソ」と並ぶ、アルゼンチンの五大サッカークラブのひとつとされています。
とはいうもののこの作品が作られた頃、ラシン・クラブはまだ創設されて10年足らずのアマチュア団体。
それから数十年の時を経て、アルゼンチンサッカー界を牽引していく名門サッカークラブに成長していくことになります。
クラブの依頼で作曲されたのか、グレコがサッカー好きだったのかは定かではありませんが、いかにもサッカー大国アルゼンチンらしいタンゴです。
曲調は特にサッカーらしさは感じられませんが、粋で楽しいメロディの古典タンゴらしい1曲です。

タンゴ・グレリオではトリオ編成で演奏しています。

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