
Wikipedia:「José Betinotti」より
1913年、ホセ・ベティノッティ(José Betinotti)作曲のワルツ。
ベティノッティは1900年前後に活躍したパジャドール(吟遊詩人)で代表作の「Pobre mi madre querida」など多くの美しい歌曲を残しました。
後に作られた彼の人生を題材にした映画のタイトルにちなんで「最後のパジャドール」と称されています。
パジャドールとはガウチョ(牧童)の文化の中で生まれた、旅をしながら各地で即興でギター弾き語りを聴かせる吟遊詩人。
しかしブエノスアイレスで生まれ、そこを拠点にしていたベティノッティは、ガウチョ文化とは一線を画した都会的な作風で、その意味では後のタンゴ歌謡につながる存在と言えるかもしれません。
この「君の診断」もカルロス・ガルデルやアニバル・トロイロなどタンゴのミュージシャンも取り上げています。
歌詞は「君の診断は単純で、僕には治療法がないことは知っている」という歌い出しで、失恋の苦しみを表現しています。