1942年、アニバル・トロイロ(Aníbal Troilo)作曲。
タイトルはワルツを意味する"Vals(バルス)"に「小さい」「かわいい」という意味の接尾語"-ito"が付いたもの。タイトル通り優雅で可憐な雰囲気のワルツの佳曲です。
アニバル・トロイロは1937年に自分の楽団を結成して以来、カリスマ的な人気を博し、「ピチューコ」「ゴルド(でぶ)」などのあだ名でブエノスアイレスの人々に愛されてきました。
正規の音楽教育は受けていないものの、天性のひらめきを感じさせる美しい旋律の数々を生み出し、「下町の音楽」としてのタンゴを芸術の域にまで高めました。
※タンゴ・グレリオではトリオ編成で演奏しています。