アストル・ピアソラ

画像:Wikipedia「アストル・ピアソラ」より

1979年、アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)作曲。
冒頭の力強いリズムはタンゴの原型の一つともいわれるカンドンベのリズムに基づいているようです。ピアソラの後期五重奏団を支えたバイオリニストのスアレス・パスのために書かれた作品で、彼の強靭な技術と力強く官能的な演奏を最大限に生かすために作曲されています。

タイトルのエスクアロ(Escualo)とは小型の鮫の事で、ピアソラはスポーツ・フィッシングとして鮫釣りを趣味としていました。荒波の中、長時間行う釣りだけにかなりハードなスポーツですが、体力に自信のあったピアソラはこの鮫釣りを心から楽しんでおり、特に晩年の夏を過ごしたプンタ・デル・エステの別荘では、漁船を借りて頻繁に海に出かけていました。

鮫釣りについて、『私の中の凶暴性が、鮫に対して鬱憤を爆発させた』とピアソラ自身は語っていましたが、この作品の揺れ動くリズムや変幻自在なバイオリンの音色は、まさに鮫釣りの荒々しいスリルと興奮を表現しているようです。

※タンゴ・グレリオはバイオリニストとの共演で演奏しています。

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カテゴリー: repertorio