アストル・ピアソラ

画像:Wikipedia「アストル・ピアソラ」より

アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)作曲。ベルギーのリエージュ国際ギターフェスティバルのために作曲、1985年にマルク・グローウェルズ(フルート)とギー・ルコフスキー(ギター)によって初演されました。
「ボルデル1900」、「カフェ1930」、「ナイトクラブ1960」、「現代のコンサート」の曲からなり、タンゴの時代による変遷と未来へ向かっていくさまを表現しています。ただし、あくまでそれぞれの時代のイメージのため、直接的にその時代のタンゴの作風を模写しているわけではありません。ギターとフルートのために作曲された組曲ですが、この編成はタンゴのもっとも古い演奏スタイルと言われており、ピアソラが意図的にこのような編成にしたことは容易に想像できます。

現在はバイオリンやピアノなど様々な編成で演奏されていますが、タンゴ・グレリオは「ボルデル1900」と「カフェ1930」をバンドネオン&ギターで演奏しています。
「ボルデル1900」はタンゴ黎明期の場末の酒場・娼館での陽気な演奏をイメージしています。この時代はタンゴは下層階級の流しの音楽で、前述のようにギター、バイオリン、フルート、クラリネットなどで夜な夜な安酒場などで演奏されていたようです。
「カフェ1930」はタンゴが上流階級にも受け入れられ、街中のカフェ、ダンスホール、劇場での演奏の機会が多くなっていた時代をイメージ。タンゴのメロディも単純なものから、「歌心」や「哀愁」「ロマン」と言った要素が強くなり、この時代のタンゴは音楽的にもさらに洗練されていきます。

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