1962年、アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)作曲。
連作「天使へのイントロダクション」「天使の死」「天使の復活」に連なる作品です。
ピアソラの楽曲に感銘を受けた劇作家A.R.ムニョスの依頼により、舞台「天使のタンゴ」で使用されました。この舞台は人々の魂を救済しに舞い降りた天使が、ブエノスアイレスの場末でナイフで刺し殺されるという前衛的な内容でした。
ミロンガとはハバネラの影響で生まれたタンゴの源流となるリズムです。
タンゴのミロンガは速いスピードで演奏されることが多いですが、ピアソラは大草原パンパの抒情歌を思わせる、ゆったりとしたテンポのミロンガで、神秘性と悲しみをドラマチックに表現しています。
※CD「EPOCA PIAZZOLLANA~ピアソラの時代」収録曲